研究課題/領域番号 |
11640477
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平島 崇男 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90181156)
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研究分担者 |
WALLIS S. 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30263065)
小畑 正明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20126486)
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キーワード | Schreinemakersの束 / petrogenetic grid / コンピュータープログラム / 超高圧変成作用 / 三波川変成帯 |
研究概要 |
1)Schreinemakers'の束の原理に従ったpetrogenetic grid作製プログラムの改良 中-低温下で形成された変成岩の鉱物共生関係を理解するために、Schreinemakers'の束の原理に従った作図プログラムを改良した。田辺他(1993)はグラフ理論を導入することにより、Schreinemakers'の束を解くプログラムを開発した。しかし、このプログラムは(C+4)相系以上の解析では、作画が手作業になるという欠点を抱えていた。 本研究では、帰納的解法を導入し、DOS-V機上で使用が可能な、(C+4)相系以上の自動作画可能なソフトの開発に成功し、公開した(吉田・平島、1999)。 これらのソフトを用い、三波川変成帯の紅廉石石英片岩の鉱物組み合わせを解析し、タルクー白雲母共生関係の安定領域を説明する相図を提案した(Izadyar et al.,2000)。 2)マクロな岩石組織の解析方法の改良 肉眼サイズ(×1倍)と偏光顕微鏡サイズ(×100倍)の中間サイズの岩石組織の観察方法を向上させるために、スライドサイズ試料の画像をデジタル化できるスキャナーを導入した。ドラマイラ岩体で採集した粗粒な岩石(超高圧変成ホルンフェルス)の組織解析に大きな威力を発揮した。
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