平成11年度においては、マイクロ天秤、クリーンベンチを導入し、微少試料を清浄な環境下で化学処理できる設備を整えた。また、数種のの隕石試料(kapoeta、Y-86032、A-881757)について、鉱物分離を行い、Sr同位体測定、微量元素存在度の測定を行った。その結果については現在、解析中である。また、質量分析計における測定手法についての改良を行い、溶液化学への寄与の可能性について見出し、これについても現在検討中である。 一方、宇宙線生成核種の検出については、実試料よりも、既にある程度、宇宙船照射の情報が得られており、また、試料の量も比較的豊富に得られている普遍的な隕石 (Y-74080及びY-74193)を取得し、現在ECRISイオン源を用いた加速器質量分析計での測定に関する評価、実試料への応用のためのデータ取得に努めつつある
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