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1999 年度 実績報告書

擬ランダムパルス放電を用いた準安定励起原子と分子との反応ダイナミックスの計測

研究課題

研究課題/領域番号 11640499
研究機関新潟大学

研究代表者

徳江 郁雄  新潟大学, 理学部, 教授 (90101063)

キーワード発光断面積 / 発光スペクトル / 準安定ヘリウム原子 / 反応ダイナミックス / 振動回転分布
研究概要

本研究計画は,準安定励起ヘリウム原子(He^*)を用い,分子との衝突によって生成する微弱な発光を観測するための新しい測定技術を開発することを目的とする。今年度当初の実施計画は,擬ランダムパルス化した電子衝撃によりHe^*原子ビームを生成する観測系を新たに設置し,既存の装置と組み合わせて,時間変調されたHe^*原子ビーム強度と発光強度を検出し,アダマール変換分光法による時系列データを測定する技術を確立することを目標とした。
1.パソコンからGPIBによって任意波形発生器を制御することにより発生したパルスは,高速電力増幅器(設備備品,NF回路・4025)を通したのち電子銃に送られ,擬ランダムパルス化した電子衝撃により生成するHe^*原子ビーム源を製作した。得られる発光は垂直方向から取り出し分光したのち検出し,変調された光子パルスをマルチチャンネルスケーラ(設備備品,Stanford Research・SR340)により蓄積する。これらの部分は,現有の測定系と合わせて,調整中である。
2.当初の計画には無い排気系の改良を行ったため,観測系の立ち上げが計画よりやや遅れている。現在,観測装置のハードウェアを製作調整中で,完了次第ソフトの調整を行って,予備実験に入る予定である。
3.装置改良と並行して,現在の観測装置を用いて塩化水素や臭化水素を標的とし,発光断面積や振動回転分布の衝突エネルギー依存性を測定して,反応過程のダイナミックスに関する知見を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ikuo Tokue: "Photoemission Cross Sections for Fragments and Molecular Ions produced by Collision of He(2^3S) Atoms with SiCl_4 and GeCl_4"Bull. Chem. Soc. Jpn.. 72・9. 2067-2072 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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