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2001 年度 実績報告書

超臨界アルコールが関与する有機化学反応の探索

研究課題

研究課題/領域番号 11640602
研究機関龍谷大学

研究代表者

原田 忠夫  龍谷大学, 理工学部, 教授 (60029957)

研究分担者 松田 知子  龍谷大学, 理工学部, 助手 (10319494)
キーワード超臨界アルコール / カルボン酸 / エステル化 / ^<18>O-メタノール / 立体障害 / 超臨界二酸化炭素
研究概要

超臨界流体を利用するプロセス開発が注目を集めている。超臨界流体中においては,通常の条件下では起こらない特異な反応の進行が期待される。本研究では超臨界アルコールが,反応場としてだけでなく反応試剤としても関与する有機化学反応の探索を行っている。
本年度は,超臨界アルコールによるカルボン酸のエステル化機構について検討した。その結果,エステル化の反応機構はカルボン酸の構造により異なることが明らかになった。
1.立体障害の小さいカルボン酸
超臨界^<18>O-methanolを用いてbenzoic acidのエステル化を行ったところ,^<18>Oはエステル基に導入された。このことから,立体障害の少ないカルボン酸のエステル化はカルボン酸のカルボニル炭素と酸素原子間の結合の開裂を経て進行することが想定される。
2.立体障害の大きいカルボン酸
超臨界^<18>O-methanolを用いて2,4,6-trimethylbenzoic acidのエステル化を行ったところ,^<18>Oはエステル基に導入されなかった。このことから,立体障害の大きいカルボン酸のエステル化はアルコールのアルキル基と酸素原子間の結合の開裂を経て進行することが想定される。
超臨界流体を反応場としてだけでなく反応試剤として利用する試みとして,超臨界二酸化炭素によるpyrroleのカルボキシル化についても検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Matsuda, R.Kanamaru, K.Watanabe, T.Harada, K.Nakamura: "Control on enantioselectivity with pressure for lipase catalyzed esterification in supercritical carbon dioxide"Tetrahedron Lett.. 42・47. 8319-8321 (2001)

  • [文献書誌] T.Matsuda, Y.Ohashi, T.Harada, R.Yanagihara, T.Nagasawa, K.Nakamura: "Conversion of pyrrole to pyrrole-2-carboxylate by cells of B. megaterium in supercritical CO_2"Chem. Coinmun.. 21. 2194-2195 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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