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2000 年度 実績報告書

シロイヌナズナのアルコール脱水素酵素遺伝子発現の集団遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 11640620
研究機関京都大学

研究代表者

宮下 直彦  京都大学, 農学研究科, 助教授 (20212243)

キーワードシロイヌナズナ / アルコール脱水素酵素 / SAGE / ヘテロシス
研究概要

本年度は、シロイヌナズナのアルコール脱水素酵素遺伝子座(Adh)に存在する二型を構成する6つの配列型のうち、最も遺伝的距離の離れたタイプ1と6の配列型について、以下のような研究を行った。1)両タイプに対応するエコタイプLandsberg(Ler)(タイプ1)とCvi-0(タイプ6)を選び、Adhに関してヘテロ接合体を得るために、それぞれのエコタイブを母親とした正逆交配を行った。2)得られたヘテロ接合体と両ホモ接合体の形質を比較するために、3つの異なる温度条件(10、20と30度)において種を蒔き、発芽や開花時期など、また、種子の大きさ、葉の形態、茎長や花の大きさについて観察した。結果としては、種子の大きさや葉の形態について母型の影響が強くに現われ、ヘテロ接合体はホモ接合体よりも、生長速度や開花時期が早く、ヘテロシスを示していると考えられる。このヘテロシスの傾向は30度の温度条件においてより顕著にみられた。3)現在、SAGE(serial analysis of gene expression)法を試みており、今年度中にはこの解析の結果より、発現している全遺伝子のプールの中での、Adhの割合についての情報がえられると計画している。今後の計画としては、ADH活性の測定とAdh mRNAの定量を行うほか、今年度得られたデータに基づいて、SAGE法を適用する発生段階をより限定し、異なった温度条件下で、ホモとヘテロ接合体の遺伝子発現のプロフィールを比較することから、ヘテロシスに関係する遺伝子を特定することを予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] MIYASHITA,N.T.: "DNA variation in the 5'upstream region of the Adinlocut of the unldplants Aralidopsis theliaue and Arolis gecumifeca."Moleculas Biclogy and Eoolution. 18. 164-171 (2001)

  • [文献書誌] Kaurahe,A,K.Yamane and N.T MIYASHITA: "DNA polyupolymorphism at the cytosolic phosphogluconate isomerase (Pgic) locosregion in the Wild plant Arolrciopsis thaliaua"Genetics. 156. 1339-1347 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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