研究概要 |
1.日本産のホウオウゴケ属(Fissidens)3新種(F. neomagofukui Z. Iwats. & Tad. Suzuki, F. pseudoadelphinus Z. Iwats. & Tad. Suzuki,及びF. fujiensis Z. Iwats. & Tad. Ssuzuki)を詳細に研究し、Journal of the Hattori Botanical Laboratory, no.92(2002年月)および蘚苔類研究第8巻第5号(2002年12月)に発表した。 2.国立科学博物館所蔵の南太平洋ヴァヌアツのホウオウゴケ属(Fissidens)標本を研究し、17種を見出した.そのうち7種はヴァヌアツからはじめてで記録である.この結果は国立科学博物館つくば実験植物園研究報告第21号(2002年12月)に発表した。 3.服部植物研究所所蔵の多くのホウオウゴケ属(Fissidens)の資料を研究し、ベトナムのコレクション中に,ホウウウゴケ属のOctodiceras亜属に属する1新種を見出した。また、ニューギニア産およびスリランカ産の標本中にそれぞれ1新種を見出し、2003年度中にJournal of the Hattori Botanical Laboratoryに発表する予定である。 4.服部植物研究所に所蔵されている蘚苔植物の文献及びインデックス・カードをもとに、世界に産するホウオウゴケ科の種のデータベースの入力を行い、ほぼ3分の2(約2500件)を終わった。2003年度中にホウオウゴケ属の研究者に公開したい。 5.2002年5月に滋賀県の石灰岩地で野外調査を行った。調査資料を研究中である。
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