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2000 年度 研究成果報告書概要

CFRP電気抵抗変化の応答曲面を用いたLAN型損傷検知統合システム

研究課題

研究課題/領域番号 11650078
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関東京工業大学

研究代表者

轟 章  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50211397)

研究分担者 島村 佳伸  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (80272673)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
キーワード複合材料 / 層間はく離 / 電気抵抗 / スマート構造 / 応答曲面
研究概要

CFRP積層板は層間強度が弱く,工具落下など面外からの弱い衝撃でも容易に層間にはく離が発生し,構造物の圧縮強度・圧縮剛性の大幅な低下を招く.そこで,層間はく離の検出は構造安全性保証の観点から非常に重要となる.このため,CFRP積層構造では稼働中もしくは保守点検時に非破壊的,自動的に容易に層間はく離を検出できる知的構造が望まれている.本研究では,強化繊維の炭素繊維をセンサとして使用する電気ポテンシャル法を用いてCFRP積層板内部に存在する層間はく離の位置および寸法の定量的検出を実験的に実施した.層間はく離による電気ポテンシャル変化から層間はく離の位置および寸法を検出するには,ポテンシャル変化と層間はく離の位置および寸法の関係を求める逆問題手法が必要となる.そこで本手法ではポテンシャル変化と層間はく離の位置および寸法の関係を応答曲面で近似的に求めた.まず簡単な梁形状試験片を用いて1次元問題に対して適用した.さらに実機構造に適用することを考慮して,平板形状試験片を用いて完全に埋没する層間はく離の位置と寸法の同定問題に対して本手法を適用し,その有効性を実験的に確認した.その結果以下のことが明らかになった.(1)電気抵抗変化または電圧変化の情報に応答曲面法および実験計画法を適用することで,逆問題である層間はく離の位置および寸法の定量的同定が可能である.(2)電極を表面層に5個配置し,積層構成ごとの実験値に基づく応答曲面により,高い同定精度が得られる.(3)電気抵抗変化法・電圧変化法の両測定法ともに,実機平板構造の埋没はく離同定問題に対しても有効である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田中,轟,島村: "複数電極電気抵抗変化の応答曲面を用いたCFRPはく離知的構造の開発"日本機械学会論文集 A編. 65-640. 2432-2438 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中,轟,島村,小林,中村: "電気抵抗変化を用いたCFRPはく離検出知的構造に及ぼす積層構成と電極数の影響"日本機械学会論文集 A編. 66-647. 1355-1361 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.Tanaka, A.Todoroki and Y.Shimamura: "Smart Structure for Delamination Detection of CFRP using Response Surface of Electric Resistance Change of Multiple Electrodes (in Japanese)"Transactions of JSME (Series A). 65-640. 2432-2438 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y.Tanaka, A.Todoroki, Y.Shimamura, H.Kobayashi and H.Nakamura: "Effects of Stacking Sequence and Number of Electrodes on Detection of Delamination of CFRP using Electric Resistance Change"Transactions of JSME (Series A). 66-647. 1355-1361 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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