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1999 年度 実績報告書

熱硬化性樹脂の硬化時の構成式の確立と内部応力評価への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11650079
研究機関東京工業大学

研究代表者

池上 皓三  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (40016788)

研究分担者 佐藤 千明  東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (80235366)
キーワード熱硬化性樹脂 / 硬化過程 / 粘弾性特性 / 体積変化 / 温度変化 / 測定法
研究概要

熱硬化性樹脂の内部応力の評価に材料力学的な手法を系統的に応用するため,熱硬化性樹脂の硬化時の基本的な物性の実験的測定とその構成関係を定式化を行った.
1.熱硬化性樹脂の硬化遇程での物性値
(1)樹脂の硬化時に生ずる体積変化を浮力変化から測定する方法と,樹脂表面の位置の変化をギャップセンサーを用いて測定する方法を提案し,樹脂硬化時の体積変化を測定した.
(2)樹脂硬化時の体積変化は硬化温度に影響されることを見いだし,種々の一定温度下での樹脂の体積変化を実験的に定めた.
(3)温度が変動する場合の樹脂硬化時の体積変化を,種々の一定温度下での樹脂の体積変化から決定する方法を提案し,変動温度下での樹脂硬化時の体積変化を定めた.
2.熱硬化性樹脂の硬化過程での粘弾性特性
(1)樹脂硬化時の粘弾性特性を2重円筒のレオメターによってクリープ変形を測定し,種々の一定温度下でクリープ変形を実験的に定めた.
(2)得られたクリープ変形を粘弾性モデルを用いて,定式化することが出来た.
(3)種々の一定温度下でのクリープ変形から,変動温度下でのクリープ変形を計算する方法を提案し,変動温度下でのクリープ変形を計算出来た.
これらの研究結果から,樹脂硬化時に樹脂に発生する内部応力を計算するための基礎資料が得られた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 仁内宏紀 佐藤千明 池上皓三: "熱硬化性樹脂の変動温度下での硬化過程に於ける体積変動率"材料. 48巻6号. 643-648 (1999)

  • [文献書誌] 仁内宏紀 佐藤千明 池上皓三: "熱硬化性樹脂の変動温度下での硬化過程に於ける熱弾性特性"日本接着学会誌. 35巻7号. 288-293 (1999)

  • [文献書誌] Kozo Ikegami,Hiroshi Kawada: "Internal stress of epoxy resin induced by thermal history"Proc.Third International Congress on Thermal Stresses. 203-206 (1999)

  • [文献書誌] "Evolution of internal stress of thermosetting resin during curing process"Proc.First International Workshop on Electronics and Packaging. 153-158 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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