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1999 年度 実績報告書

電子透かし技術を用いた3次元形状モデルの著作権保護に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650113
研究機関北海道大学

研究代表者

金井 理  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90194878)

研究分担者 岸浪 建史  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30001796)
キーワード電子透かし / CAD / 形状モデル / 情報セキュリティ / ポリゴンモデル / コンピュータグラフィックス / ウエーブレット
研究概要

著作権のデジタル情報を「透かしデータ」として,3次元形状モデルデータ内に第三者に気づかれないよう密かにかつ除去不能な形式で埋め込み,必要に応じてこの透かしデータを抽出できる技術(「電子透かし技術」)を開発することによって,形状モデルの著作権保護を実現することが本研究の目的である.
本年度の研究成果は,下記の通りまとめられる.
(1)ポリゴンモデルに対する電子透かし技術の基礎理論およびアルゴリズム開発
K-diskウエーブレットに基づくベクトルウエーブレット変換を応用し,ポリゴンモデル幾何データを多重解像度表現を作成し,この表現の様々な解像度レベルへ透かし情報を分散して埋め込み,またこれを抽出する理論とアルゴリズムを独自に設計した.
(2)ポリゴンモデルに対する透かしデータ埋め込み・抽出ソフトウエアの実装と,透かし埋め込み性能評価
(1)で提案された理論とアルゴリズムに基づき,ポリゴンモデルに対する透かしデータ埋め込み・抽出ソフトウエアをC_<++>言語により実装し,透かし埋め込み抽出実験を三角形サイズ数千のポリゴンモデルに対して実施した結果,提案アルゴリズムが下記のような良好な特性をもつことを確認した.
・ポリゴンモデルのアフィン変換に対し,透かしデータが100%保存される.
・透かし埋め込みによって生ずるモデル誤差の許容値を,透かし埋め込み時に指定できる.
・透かしをモデル内のめだたない場所へ選択的に埋め込むことが可能である。
・局所的な座標地変更に対しても,低解像度レベルに埋め込まれた透かしデータは残存する頑強性をもつ.
以上の成果について,11に示すとおり,論文3編(欧文2編),特許出願1件,ならびに精密工学会学術講演会において口頭発表で公表した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊達宏昭,金井 理,岸波建史: "ウエーブレット変換に基づく3次元ポリゴンモデルへの「電子透かし」埋め込み"精密工学会誌. 65巻・9号. 1275-1279 (1999)

  • [文献書誌] Satoshi KANAI, Hiroaki Date and Takeshi Kishigami: "Digital Watermarking for 3D Polygons using Multiresolution Wavelet Decomposition"Proceedings of 6th IFIP Workshop on Geometric Modeling. 296-307 (1998)

  • [文献書誌] Hiroaki Date, Satoshi KANAI and Takeshi Kishigami: "Digital Watermarking for 3D Polygonal Model based on Wavelet Transform"ASME Proceedings of Design Engineering Technical Conferences. DETC/CIE. 9031 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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