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2000 年度 研究成果報告書概要

圧電素子駆動による高速スキャナを用いた超高精度空間座標測定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11650118
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

久曽神 煌  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (20016661)

研究分担者 磯部 浩巳  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (60272861)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
キーワードレーザートラッキング / 圧電素子 / 微小位置決め / 多自由度位置決め / 空間座標測定 / 非接触測定 / 三角測量
研究概要

現在,工業用ロボットが比較的高い精度を要求される現場で用いられており,その静的・動的な運動性能を評価することは非常に重要な課題となっている.本研究では,被測定物にターゲット(レトロリフレクタ)を取り付け,2台の2自由度レーザトラッキング機構によりレーザ光の方向を制御してターゲットを追尾する.そして,三角測量の原理に基づいて,レーザ光の方向ベクトルからターゲットの空間座標を算出する.この方法は,角度の変化を測定する方式であるため,測定基準点から対象物までの距離が大きくなるほど角度誤差の影響が大きくなるので,レーザトラッキング機構の位置決め精度はシステムの測定精度に大きく依存する.そこで,広範囲の位置決めが可能な粗動トラッキング機構と微小範囲の高精度な位置決めが可能な微動トラッキング機構を組み合わせた粗微動レーザトラッキング機構を提案する.昨年度までに,高精度割出し盤を利用した粗動トラッキング機構と,圧電素子で駆動される超高精度微動機構を組み合わせた粗微動トラッキングステーションにより,静的な1次元座標測定を行った.トラッキングステーションから1000mm離れたところでの1次元の静的な測定精度は標準偏差σ=6.9μmであった.
本年度は,ターゲットとなるコーナキューブの特性評価を行った.コーナキューブの陵部のレーザ光散乱によって,反射レーザ光強度の絶対値の低下,およびPSD上でのスポット位置のばらつきが確認された.これは,意識的にコーナキューブの陵部を使用しないことで対応した.また,ミラーとターゲットまでの間隔Lの自己校正を行った結果,L=1000mmに対して,0.35mmの誤差で自己校正できた.また,レーザトラッキングユニット座標系とターゲット座標系間の相対関係を自己校正することもできた.この結果,本手法の実用化の可能性を見いだした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 磯部浩已: "圧電素子駆動レーザトラッキングステーションを用いた高精度空間座標測定システムの開発(第1報)-微動トラッキングステーションの開発と性能評価-"精密工学会誌. 第66巻第5号. 751-756 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hiromi Isobe, Kouhei Yoshii, Shinji Uchida and Akira Kyusojin: "Development of high accuracy spatial coordinate system using laser tracking station actuated by PZT (1st Report)-Development and verification of Fine motion tracking station-"Journal of Japan Society for Precision Engineering. 66(5). 751-756 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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