• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

超音速空気流シミュレーションを用いたインターレース加工工程の改良および最適化

研究課題

研究課題/領域番号 11650167
研究機関福井大学

研究代表者

家元 良幸  福井大学, 工学部, 教授 (60020244)

研究分担者 田上 秀一  福井大学, 工学部, 講師 (40274500)
キーワード糸 / インターレース糸 / 空気加工 / インターレース加工 / 圧縮性流体 / 超音速流 / シミュレーション / TVDスキーム
研究概要

インターレーサ内超音速空気流シミュレーションを行うに先立ち,Chakravathy-OsherのTVDスキームを用いて,ニュートン粘性を持つ理想気体の軸対称自由噴流および平板に衝突する噴流のシミュレーションを行った。その結果,本スキームは,膨張波,圧縮波,衝撃波などの発生を良好に表すことを確かめた。
次いで,インターレーサの形状をT字型管路とみなして2次元流動解析を行った。その結果,空気噴射ノズルから糸道管内に不足膨張状態で流入した圧縮空気は,膨張波を形成するが圧縮波を形成することなく糸道管の対壁に衝突し,糸道管対壁の前方に離脱衝撃波を形成する。対壁に衝突した空気は,糸道管出口方向に流れの向きを変え,対壁近傍の細い帯状領域を膨張と圧縮を繰返しながら通り糸道管出口から大気に開放される。対壁近傍を除く糸道管内には,逆流領域が形成される。圧力の計算結果は,円形断面糸道管の空気噴射ノズル対壁上で実測された圧力分布の傾向と一致した。
現在,矩形断面を持つ糸道管内用の3次元流動解析プログラムを実行させている。その結果,矩形断面を持つ糸道管においても,円形断面の糸道管において測定された双子渦の存在をとらえることができた。
今後は,コンピュータの記憶容量と計算速度に限度があることを考慮に入れて,3次元流動解析精度の向上を図りつつ,円形断面を持つ糸道管内用のプログラム作成する。インターレーサ内空気流を解明することによりインターレース糸の生成メカニズムを考察し,インターレース加工工程の改良および最適化への指針を提供していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田上秀一,小形憲弘,家元良幸: "インターレース加工におけるインターレーサ内の空気流解析-空気噴射ノズルからの高速空気流-"繊維工業研究協会報告. 第9巻. 34-40 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi