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1999 年度 実績報告書

マルチエ-ジェントによる設計統合化システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650254
研究機関早稲田大学

研究代表者

山川 宏  早稲田大学, 理工学部, 教授 (00097263)

研究分担者 増本 憲泰  早稲田大学, 理工学部, 助手 (80312081)
李 承宰  早稲田大学, 理工学部, 助手 (60301579)
キーワード複合領域設計 / マルチエージェントシステム / 最適化設計 / 満足化設計 / ロボットマニピュレータ / 軌道設計
研究概要

本年度はマルチェージェントシステムの複合領域最適化への適用として,CAEソルバとの接続を可能とした設計システムを開発した.複合領域最適化設計に従事する複数の設計チームが持つ競合する設計目標を協調的に解決し,設計に必要な事項を定めるために,設計案の定量的な評価法と妥協案の提示方法を提案した.妥協案の提示を設計チーム以外の第3者,すなわち「スーパバイズエージェント」と称するソフトウエア部品に行わせ,円滑に妥協できる環境を設けた.この手法を,設計の評価複合領域最適化設計に見られる地域分散化した設計環境を考慮し,ネットワークを使用した複数のコンピュータによる分散処理を実現したシステムとして実装した.いくつかの数値計算例により,ネットワークを介してCAEソルバが利用可能であることや設計チーム間の妥協案の決定支援が可能なことを示し,以上を研究発表論文1として報告した.提案手法が規定する妥協領域を定めるパラメータの更新することの必要性および更新方法を提案し有効性を確認し,研究発表論文2にて報告した.これらを研究発表論文6としてまとめた.JAVA言語によるグラフィカルなユーザインターフェイスを構築し,いくつかの構造物の設計を行い確認した有効性を研究発表論文3にて報告し,さらに,満足化トレードオフ法を使用し,システムが入力要求する変数を低減し,設計者の負荷低減が実現できることを示し,研究発表論文4で報告した.また,来年度予定するフレキシブルロボットマニピュレータの設計において,その解析方法を提示するとともに,複数の指標を同時に考慮した設計法が複数の指標を個別に考慮して設計案を定めるよりも有利であることを研究発表論文5にて報告した.以上,本研究の成果は,機械学会論文集に2件の論文が掲載され,国際会議にて1件の論文を発表し,国内にて3件の口頭発表を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 宮下朋之,山川宏: "複合領域最適化における設計支援システムに関する研究"設計シンポジウム99講演論文集. 69-76 (1999)

  • [文献書誌] 宮下朋之,山川宏: "A Study on the Collaborative Optimization using a Supervise System"Proceedings of CJK-OSMI. 1・2. 501-508 (1999)

  • [文献書誌] 宮下朋之,山川宏: "ス-パバイズエ-ジェントによる協調設計に関する研究"日本機械学会・設計工学・システム部門講演論文集. 134-137 (1999)

  • [文献書誌] 宮下朋之,山川宏: "複合領域設計システムの構築と検討"日本機械学会・設計工学・システム部門講演論文集. 142-145 (1999)

  • [文献書誌] 李承宰,山川宏: "フレキシブルマニピュレ-タの軌道と形状の同時最適化"日本機械学会 論文集 C編. 65・638. 4084-4092 (1999)

  • [文献書誌] 宮下朋之,山川宏: "ス-パバイズシステムによる協調設計に関する研究"日本機械学会 論文集 C編. 65・642. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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