独立型(主に山小屋を想定)での太陽光(定格出力50W×3枚=150W)と風力(定格出力500W)のハイブリッドシステムの有効性を検討するために、バッテリーへの充電方式が異なる2つのシステムを本学建物屋上に設置した。そして、その性能評価などを行うために、各発電電力や風向・風速・日射量・気温などの気象条件のデータを収集できるような計測システムを構築した。 また、小型風力発電(定格400W)の現地(山小屋)における性能や保守の容易性を調べるために、北アルプスの蝶々岳ヒュッテに風力発電装置1台を設置し、小屋の開業期間中に発電電力量を測定し、気象協会の風速データとの関係などを検討した。 その結果、大学においては、この風力発電装置1台の発電電力量が太陽光の発電量の1枚分弱に相当するのに対して、蝶々岳では3枚分以上に相当し、山岳地域では風力が平地より有効であることが明らかになった。 しかしながら、本年度は太陽光・風力のハイブリッドシステムと計測システムを構築し、データ収集できるようにした段階なので、研究業績を未だ報告するには至っていない。したがって、今後詳細なデータ解析などを進めてその成果を来年度以降に発表する予定である。
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