平成11年度の研究内容は以下のとおりである。 1)われわれが開発した電界ベクトル分布再構成を用いることによって、非対称不平等電界ベクトル分布の測定が可能であることを示した。 2)1方向について2回測定する必要があったが、無偏光ビームスプリッタを用いた2ビーム法によって1回で測定できる測定システムの確立を検討した。 3)従来測定を行ってきた6方向からの測定を3方向に減らし同時測定を考えているが、方向数減少による誤差についてコンピュータシミュレーションをおこない、3方向からでも測定が可能であることを示した。 4)3方向より光が入射できる6面セルを作成し、実験的に3方向からの測定で電界ベクトル分布の再構成が可能であることを示した。これにより、2ビーム法をこの測定系に組み合わせることによって、瞬時測定を行うことができる可能性を示したことになる。
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