• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

非同期動作ビジョンチップに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650348
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

太田 淳  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教授 (80304161)

研究分担者 布下 正宏  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (70304160)
キーワードビジョンチップ / 非同期 / イメージセンサ
研究概要

提案したビジョンチップは、受光部、AC成分抽出回路、平均値抽出回路、感度補正回路で構成されている。ここでは強い背景光に埋もれた微弱なAC成分検出のため、受光部として高いゲインを持つダーリントン接続フォトトランジスタ(PTr)を用いた。この場合ゲインのばらつきが無視できなくなるため、ばらつきを抑える感度補正回路を導入した。これは、平均値抽出回路からの出力(注目画素との差)の絶対値に応じて、注目画素の値を周辺8画素平均値に置き換えるか否かを選択する機能を有するものである。
今年度は非同期型の基本である非蓄積動作型ビジョンチップ及びその応用に関する検討を行った。まず、非蓄積動作に必要なゲインを有するフォトトランジスタ特性の評価を実施した。また、非蓄積動作を応用して、変調照明光(AC)を用いて反射光のAC成分を抽出することで背景光(DC)強度に依存しない撮像が可能なビジョンチップの提案を行い、基本動作をシミュレーションにて確認した。
本提案方式の回路設計を行い、その基本動作特性、特に感度補正回路の有効性の確認をシミュレーション(HSPICE)を用いて行った。シミュレーションに先立ち、必要なパラメータを得るためにCMOS1.2umプロセスを用いて受光素子を試作し、評価した。PTrはP基板・N-well・P拡散層の縦型寄生トランジスタ構造とし、β≒20、カットオフ周波数80kHzであった。感度補正回路はシミュレーションの結果PTrゲインばらつき±50%以内で精度5%以下で補正ができることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤澤淳、時田直幸、徳田崇、布下正宏、太田淳: "感度補正回路を用いた非蓄積型ビジョンチップの提案"第47回応用物理学関係連合講演会. (発表予定). (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi