研究概要 |
1.平成12年度に作成した、大型フレネル凸レンズ,HOE, DMDを用いた立体像投影システムと、手の空間座標と指関節の曲がり具合を検出するデータグローブを組み合わせた複合現実感システムを構成した。 本試作システムでは、手指の動きに対応してあらかじめ計算しておいた立体像を切り替え表示することにより、インタラクティブ動作を実現した。 2.より完全なインタラクティブ化のために、動画立体像表示用データを多数の視差画像だけから作製する手法を確立した。22度の視野角の立体像を、Pentium4 2GHzを用いて、毎秒12フレーム表示できる。 3.液晶ディスプレイとレンズアレイを組み合わせることにより3つ目の3次元ディスプレイを試作した。HOEとDMDを用いたものより表示できる立体像の画質は悪いが、レンズアレイは市販の安価なものを利用でき、また液晶ディスプレイはDMDより取り扱いが用意である、という長所がある。また、このディスプレイと力覚フィードバック装置を組み合わせて、インタラクテイブ化を行った。(2)で確立した毎秒12フレームの動画表示と組み合わせ、力覚情報を伴ったインタラクティブ動作可能な複合現実感システムを構成した。
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