• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

移動体通信及び高度道路交通システムのための高機能スマートアンテナ技術

研究課題

研究課題/領域番号 11650378
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

菊間 信良  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (40195219)

キーワード移動体通信 / 高度道路交通システム / DS / CDMA / 干渉波 / ディジタルビームフォーマ / スマートアンテナ / CMAアダプティブアレー / 位相制御
研究概要

移動通信の需要の増加に伴い,周波数有効利用と加入者容量増大を目的とした多元接続方式が求められている.中でもDS/CDMAは回線容量の大幅な増加が期待され,次世代移動体通信方式として様々な研究が続けられている.CDMA通信方式の問題点として,多重ユーザ数が多いと受信側で元の情報信号を復元する際,相互の干渉量が増え,通信における伝送誤りが増加することがあげられる.一方,移動体通信と同じ電波環境を有する高度道路交通システムにおいても同様な干渉やマルチパスフェージングの問題が発生する。そこで,本年度は,このような干渉波やフェージングの除去を行って通信品質を改善するためにディジタルビームフォーマ(DBF)を基本構成とした,高機能・高性能アレーアンテナシステム(スマートアンテナ)について研究を行った.特に移動通信環境に適したCMA(Constant Modulus Algorithm)アダプティブアレーに着目し,性能改善を目指した.既に論文等で報告されているようにCMAアダプティブアレーは移動通信環境において不要波を効率的に除去することができるが,最適化手法として最急降下法を用いた場合,電波環境によってはその最適化が遅くなってしまったり,また,アレーの重み付けの初期値によっては出力の信号対干渉及び雑音比が低下してしまう.このような不具合を改良するために,本研究では各素子の受信信号の位相のみを制御するCMAシステムを提案した.計算機シミュレーションを通して提案システムのCDMA通信方式への適用可能性を示すと共に,幾つかの重要な制御パラメータを導入し,その制御法についても実用的な手法を提案し有効性を確認した.本提案システムは,移動体通信と同じ電波環境を有する高度道路交通システムにおいても十分使用可能である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 浦口 剛: "OFDM-CDMA通信方式へのDCMPのアダプティブアレー適用"電子情報通信学会論文誌. J83-B・2. 216-224 (2000)

  • [文献書誌] 湯浅 晶: "大地上の接地を有するモノポールアンテナの理論解析"電子情報通信学会論文誌. J83-B・12. 2320-2328 (1999)

  • [文献書誌] 菊間 信良: "平均固有値展開法による多次元Unitary ESPRITの推定値ペアリング"電子情報通信学会論文誌. J82-B・11. 2202-2207 (1999)

  • [文献書誌] Nobuyoshi Kikuma: "Improvement of the Directionally Constrained Adaptive Array for Application to OFDM-CDMA Systems"Proceedings of International Symposium on PIMRC. 2. 518-522 (1999)

  • [文献書誌] 藤元 美俊: "到来波の偏波特性を利用するアダプティブアレーの特性解析"電子情報通信学会論文誌. J82-B・4. 627-636 (1999)

  • [文献書誌] 呉 迪: "有限間隙励振円筒状アンテナの忠実なモデル化に基づく数値解析"電子情報通信学会論文誌. J82-B・4. 609-619 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi