研究概要 |
1.補間モデルの周波数特性:周波数既知の正弦波信号をサブサンプリングし,RBFNによって補間曲線を生成した.その際,補間曲線の周波数特性が基底関数幅,サンプリング間隔によってどのように変化するかを周波数分析の手法を用いて解析した.ついで,実際の1次元画像データに適用し,理論値との比較検討をおこなった.さらに,ガウス関数の分離性を利用することによって,1次元画像データに対する解析結果を3次元画像の場合に拡張する方法を開発した. 2.3次元画像符号化システムの開発:基底関数幅とサンプリング間隔を調節することで,3次元画像の階層符号化システムを設計した.その際,各段階での符号化特性を基底関数幅とサンプリング間隔の関数として表現し,符号化特性が最良となる基底関数幅とサンプリング間隔を解析的に求めた.なお,符号化の基本構造は申請者が先に開発した2次元画像に対する符号化システムと同じ構造を採用した. 3.高速断面表示アルゴリズムの開発:RBFNによる補間画像は,基底関数とモデル係数の積和形式で表現されるので,指定した2次元断面に対応するRBFN係数のみを伝送することで,段階的にしかも高速に画像を再生する方法を開発した.そして,3次元画像を完全に復元した後に断面表示する場合に比べ,伝送量,処理速度が格段に向上することを確かめた.
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