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2000 年度 実績報告書

リライアブルマルチキャスト通信網構成

研究課題

研究課題/領域番号 11650400
研究機関早稲田大学

研究代表者

田中 良明  早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 教授 (30133086)

キーワードリライアブル / マルチキャスト / 通信網 / 網構成
研究概要

マルチキャスト通信網を構成する際の基本網形態として,通常考えられる網状,星状,環状以外でより適切なものがある可能性がある.例えば,星状と環状を組み合わせたデルタスターや,環状のところどころにバイパスを設けた橋絡リングは,伝送路長は長くなるが,マルチキャスト通信にもユニキャスト通信にも向いた網形態である.マルチキャスト通信のトラヒックは上位層に行くに従って減少するのに対し,ユニキャスト通信のトラヒックはそれほど減少しないので,ユニキャスト通信についても十分に考慮する必要がある.そこで,前年度の結果をもとに,さらに総コストを下げるには,どのような基本網形態が考えられるかを検討した.それにより,基本網形態として新たに数種類を提案した.
上記の検討は再送を考慮していないので,次に,各基本網形態の再送を考慮したコストを求めた.この検討では,再送が必要な場合,パケットが正しく到着している最寄りのノードから再送を行う方式,すなわちローカルリカバリを用いることを仮定している.ローカルリカバリを用いたリライアブルマルチキャストでは,ノードをグループにまとめることにより,再送を局所化することができる.それによりコストを抑えることができる.最初の検討では,簡単のため,ノードが円上に配置された各基本網形態に関して,再送トラヒックも考慮したコストを求めた.また,簡単のため,マルチキャストトラヒックのみが存在するものとした.その結果,このような条件のもとでは,デルタスターのコストが最も低いとの結果が得られた.現在,ノードがランダムに配置された場合,マルチキャストトラヒックの他にユニキャストトラヒックがある場合について検討を行っている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤準,三好匠,田中良明: "リライアブルマルチキャストにおける網コスト比較"電子情報通信学会技術研究報告. SSE2000-27. 31-36 (2000)

  • [文献書誌] 伊藤準,三好匠,田中良明: "ローカルリカバリに適したマルチキャストネットワークトポロジー"電子情報通信学会総合大会. (未定). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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