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1999 年度 実績報告書

線形ひずみのある伝送路に於いてもチャネル間干渉がない多重化方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650402
研究機関金沢工業大学

研究代表者

村上 秀男  金沢工業大学, 工学部, 教授 (90113034)

キーワード多重通信 / 線形ひずみ通信路 / デイジタル通信
研究概要

電気通信分野に於いて、1つの通信路を通じて、複数の並列信号を同時に送受信を可能にする多重化通信システムが重要である.この研究課題は、線形ひずみのある通信路に於いても並列信号間の干渉がない多重化システムを提供することを目的としている.平成11年度の研究実績の概要を以下に述べる.
(1)在来の通信システムとの整合性の確立
提案する多重化装置の出力はディジタル信号なので一般にそのままでは送信できない.そこで、低域通過フィルタによってまず多重化されたディジタル信号をベースバンドのアナログ信号に変換し、それを従来の変調器で搬送波帯域のアナログ信号にして送信する.受信側では、受信した搬送波帯域の信号を復調し、それをある時間間隔でサンプリングしてディジタル信号に戻す.このような通信システムを想定し、与えられた搬送波周波数帯域と送信側の低域通過フィルタの帯域特性および受信側でのサンプリング間隔等の関連を検討した.また、変調方式としてQAM(quadrature amplitude modulation)などの従来の変調方式を用るものとして、搬送波帯域通信への利用形態を確立した.
(2)線形ひずみのある伝送路に対する並列仮想通信路のモデル化
多くの場合、伝送路は線形フィルタと加算的雑音でモデル化される.このような線形ひずみのある伝送路を想定したとき、提案する多重化方式は、伝送路を互いに干渉のないサブチャンネル伝送路に並列分割できることを理論的に確認した.すなわち、各サブチャンネルのユーザは独立した仮想伝送路を通じて通信を行うことが出来る.さらに、与えられた伝送路の特性から仮装伝送路の特性を求める関係式も明らかにした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hideo Murakami: "Generalization of the Cyclic conuolution system and its applications"Proc. of ICASSP 2000. (予定).

  • [文献書誌] Hideo Murakami: "Real-Valued Parallel module decomposition of maximally…"IEEE Trans. on Signal Processing. Vol.48 No.2. 567-571 (2000)

  • [文献書誌] Hideo Murakami: "Generalized DIF and DIT algorithms for signals of…"Proc. of 1999 IEEE Int. Symp. ISPACS. 665-667 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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