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2001 年度 実績報告書

時間一周波数解析における局所的特徴量の理論と精神的負荷状態変化の追跡

研究課題

研究課題/領域番号 11650437
研究機関近畿大学

研究代表者

吉川 昭  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30075329)

研究分担者 吉田 久  近畿大学, 生物理工学部, 講師 (50278735)
キーワード多重変調点過程 / 心拍数変動 / 間隔変調パルス列 / 振幅変調 / 時間-周波数表現 / Renyiのエントロピー / 気温変動強度 / 雲画像解析
研究概要

[多量変調を受けた点過程のスペクトルの理論検討] ストレス評価のために最も一般的に用いられるのは心拍数の変動であり、そのためには心電図のRR間隔の計測と解析が必要である。しかし、Holter心電図のように長時間の計測の場合はAD変換で取り入れるべき情報量は膨大になる。そこで、例えば、簡単なローパスフィルタ回路を用いて、心拍数変動をアナログ的に推定できれば便利であり、そのような報告もないではない。心電図は通常は間隔変調パルス列として取り扱われ、その振幅変化は無視されることが多い。ところが、実際の心電図は間隔変調のみならず、振幅変調も同時に受けているのが普通であり、これを無視した処理には大きな誤差が生じる可能性がある。また、心電図は必ずしも同じではない2つの信号で2重に変調を受けたパルス列と考えることが出来る。このような系列はアナログ的いわゆる直交変調とよく似てはいると同時に、それとは異なる際だった特徴を有し、ブロードバンド時代の変調方式として注目される。しかし、このようなパルス列のスペクトルの構造は必ずしも明らかでなく、最近ようやっと理論報告がなされるようになった。本研究では心電図をこれらのいくつかの視点から捉え、そのスペクトル構造を明らかにしつつある。また、点過程の時間-周波数表現は全く未知の分野であり、大いに注目される。
[Renyiのα次エントロピーの応用] 気象または気候は心身の状態に大きな影響を及ぼすと考えられる。そのため、本研究では生体信号の解析と平行して、アメダスで観測される気温、雨量などのデータの解析、ひまわり気象衛星やNOAA気象衛星の画像の解析なども行いつつある。そこでは脳波スペクトルの帯域幅の評価、気温変動強度と人の活動との関係評価、雲画像解析などのための道具として、Renyiのα次エントロピーの応用を試みている。まだそれぞれの解析手法の検討段階であり、それらの総合的評価には至っていないが、それぞれにおいての興味深い問題が見えつつある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hisashi Yoshida, Sho Kikkawa: "A new class of Cquivaleut bauclwidth and its applications to bio-signals"Proc. ITC-CSCC. 652-655 (2001)

  • [文献書誌] 吉川 昭, 吉田 久: "和歌山県傾斜地における局所的気候値と気象条件の解析と推定"平成12年度「わかやま学21」地域連携推進事業補助金成県報告書. 222-247 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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