研究概要 |
申請者らは、Washington大学Bijoy K. Ghosh教授との共同研究で、すでに、4次元空間における平面の線形運動を透視して得られる3次元射影空間の透視システムが,Riccati方程式で表され,さらにそれを透視して得られるシステムもまたRiccati方程式で表されることを示し、このRiccati運動方程式の運動パラメータの可同定性に関して研究した。特に、運動物体が透視投影により観測される場合と直交射影により観測される場合での可同定性に関していくつかの成果が得られ、拡張カルマンフィルタを用いた計算機シミュレーションを実施した。これらの成果は次の論文にまとめられ、すでに掲載が決定されている。 Identification of Riccati dynamic under perspective and orthographic observations,IEEE Transactions on Automatic Control さらに、Kronecker canonical form の概念を用いた動的透視システムのパラメータ推定問題を考察し、与えられたKronecker canonical indices をもつ動的透視システムのパラメトリゼーションを求め、拡張カルマンフィルタを用いた計算機シミュレーションによって、その有効性を確認した。これらの成果は、次の国際会議論文 Kronecker Canonical Forms for Perspective Systems with Applications to Parameter Identification, American Control Conference において、発表することが決定されている。
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