研究概要 |
申請者らは、Washington大学Bijoy K.Ghosh教授との共同研究で,すでに,4次元空間における線形運動を透視して得られる3次元射影空間の透視システムがRiccati方程式で表され,さらにそれを透視して得られるシステムもまたRiccati方程式で表されることを示し、このRiccati運動方程式の運動パラメータの可同定性に関して研究した.特に.運動物体が透視投影により観測される場合と直交射影により観測される場合での可同定性に関していくつかの成果が得られ,拡張カルマンフィルタを用いた計算機シミュレーションを実施した.これらの成果はIEEE Transactions on Automatic Controlに掲載されました(研究発表に記載の第1論文). さらに,Kronecker canonical formの概念を用いた動的透視システムのパラメータ推定問題を考察し,与えられたKronecker canonical indicesをもつ動的透視システムのパラメトリゼーションを求め,拡張カルマンフィルタを用いた計算機シミュレーションによってその有効性を確認し,American Control Conference(ACC2000)で論文を発表した(研究発表に記載の第2の論文).また,透視的線形システムの可観測性についての考察し,その成果を第39回IEEE Conference on Decision and Control(CDC2000)および第23回SICE Symposium on Dynamical Systems Theory(DST2000)で発表した(研究発表に記載の第3および5の論文).加えて,透視的線形システムのオブザーバーについても重要な成果が得られ,その成果は第32回ISCIE International Symposium on Stochastic Systems Theory and Its Applications(SSS2000)および第23回SICE Symposium on Dynamical Systems Theory(DST2000)において発表された(研究発表に記載の第4および6の論文).
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