研究概要 |
本年度の研究成果は以下の通りである。 1.11年度に開発したむだ時間推定法を,火力発電ブランド内ボイラの同定に対応し,その有用性を非線形モデリング法であるRBF型ARXモデル同定法において実証した。 2.11年度に開発した伝達関数推定法(有理関数部の推定法)は,いわゆるBlackman-tukey法に対応するものであるが,これ(間接法)に対して,入出力を直接ウェーブレット変換する方法(直接法)を提案し,それらの推定制度を,データ区間と雑音レベルから比較検討した。 3.相関関数のウェブレット変換とスペクトル密度の関係を調べ,相関関数のウェブレット変換がスペクト密度の推定値となるための条件を明らかにした。 4.ウェブレット変換の応用として,音声のブラインドセパレーションにおいて,畳込み混合に有用なことを明らかにした。
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