研究分担者 |
南金山 裕弘 鹿児島工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授 (40222179)
大竹 孝明 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (80128339)
内谷 保 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (70038107)
兵動 正幸 山口大学, 社会建設工学科, 教授 (40130091)
杉尾 哲 宮崎大学, 土木環境工学科, 教授 (70069524)
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研究概要 |
本研究は、平成11年度から平成12年度の2年間にわたって各所の研究機関において「降雨パターンの違いによる雨水浸透をともなったしらす斜面の地震時崩壊予知とその対策」のテーマで実施されたものである。各所の研究機関で得られた研究成果の概要を以下に述べる。 (1)南九州地域において、崩壊の発生している典型的なしらす地盤から採取したしらす試料に関する三軸圧縮試験を実施した結果、しらすのせん断特性がほぼ明らかになった。 (2)現有の室内浸透装置を用いて浸透試験を実施した結果,降雨下におけるしらす地盤への雨水の不飽和浸透機構が明らかになった。 (3)現有の不飽和三軸せん断試験装置を用いてせん断試験を行った結果,雨水の不飽和浸透を考慮したしらす地盤のせん断抵抗の変化と地盤の安定性問題がほぼ明らかになった。 (4)現有の応力制御型振動試験装置を用いて液状化試験を実施した結果,しらす地盤の液状化特性が解明された。 (5)現有の操作型顕微鏡装置を用て観察した結果,しらすの粒子構造と雨水の不飽和浸透機構が明らかになった。 (6)しらす埋立地盤の飽和・不飽和浸透解析を実施した結果,しらす埋立地盤の降雨下における浸透特性が明らかになった。 (7)しらす斜面の地震時安定性を考慮すべく,定ひずみ速度繰返し三軸試験装置の試作と液状化試験を実施した結果,地震時液状化判定に定ひずみ速度繰返し三軸試験データの有効性が明らかになった。 (8)原位置しらす地盤の水分分布特性を用い,原位置地盤の飽和・不飽和浸透解析を実施した結果、原位置しらす地盤の安定性の検討に有効であることが究明された。
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