研究課題/領域番号 |
11650545
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮城 俊彦 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20092968)
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研究分担者 |
小川 圭一 岐阜大学, 工学部, 講師 (50303508)
應 江黔 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (30242738)
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キーワード | 交通計画過程 / 交通需要予測 / 2段階数理計画問題 / 多地域一般均衡モデル / 交通均衡モデル / MPECモデル |
研究概要 |
4段階交通需要予測手法は、この需要予測手法そのものが交通計画過程(あるいはシステム)と呼ばれた時代があるほど標準的な交通需要予測手法であり、現在の都市交通計画において必要不可欠な手法となっている。しかし、現在の4段階手法を基礎に置く交通計画過程には、計画プロセスとしての効率性、理論的妥当性、説明可能性の観点から、いくつかの問題点を指摘することができる。 こうした従来型の交通計画過程の問題点を解決する1つの方法として、本研究では、交通計画過程としては2段階数理計画問題として定式化し、交通需要予測を一般均衡モデルを基礎とする均衡モデル体系として定式化した、総合的な交通計画過程の定式化を試みている。 本研究の目的は次の3点である。 1.4段階需要予測法を多地域一般均衡モデルに基礎を置く交通均衡モデルとして定式化する。 2.交通計画の目標を数理最適化問題として定式化する。 3.交通均衡を制約とする総合交通計画過程を定式化し、その解法を開発する。 本年度は、既に開発済みである県単位レベルのSCGEモデルをもとに交通均衡モデルを定式化し、現況再現性のテストを行った。またRamsey価格均衡モデルをもとにMPECモデルの計算効率の向上を図り、複数最適解より最善解を求める方法の検討を行った。
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