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2000 年度 実績報告書

水道水の内分泌撹乱誘発性の検出と浄水過程での変化に関する実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650559
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 禎彦  京都大学, 工学研究科, 助教授 (10184657)

研究分担者 住友 恒  京都大学, 工学研究科, 教授 (20026040)
キーワードエストロゲン様作用 / 環境ホルモン / MVLNアッセイ / 消毒 / 塩素 / 内分泌撹乱化学物質 / 34-ジクロロフェノール
研究概要

水道水の内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)問題については、重要度の判断をはじめ、水道水の内分泌撹乱誘発性に関するバイオアッセイの方法、水道システムにおける内分泌撹乱誘発性の制御法、など早急に知見を集積することが求められている。エストロゲン様作用の検出のためには、ヒト乳がん細胞を用いたMVLNアッセイを行った。以下、得られた結果を示す。
(1)水道水の内分泌撹乱誘発性試験のための試料調製方法
琵琶湖原水およびその塩素処理水を対象とし、試料水のpHを2とした後、吸着樹脂OASIS-HLBに通水し、ジクロロメタンで溶出した後、エタノールに再溶解する方法が適当であることを示した。
(2)塩素によるエストロゲン様作用の変化について
通常の浄水処理で行われる塩素注入率ではエストロゲン様作用は低下したが、注入率を増大させると逆に作用が増大した。
(3)副生成物との関係について
塩素処理水中から2,4-ジクロロフェノール、2,4,6-トリクロロフェノールを検出、定量した。副生成物としては中間体であることも明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤禎彦: "水道水のエストロゲン様作用の特性と制御性に関する研究"環境工学研究論文集. Vol.37. 333-344 (2000)

  • [文献書誌] Sadahiko Ifoh: "Evaluating Variation of Estrogenic Effect by Drinking Water Chlorination with the MVLN Assay"Water Science and Technology. Vol.42 Nos.7-8. 61-69 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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