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1999 年度 実績報告書

コンクリート充填角形鋼管構造露出柱脚の剛性・耐力・変形能力に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650583
研究機関三重大学

研究代表者

森野 捷輔  三重大学, 工学部, 教授 (00027278)

研究分担者 川口 淳  三重大学, 工学部, 助手 (50224746)
キーワードコンクリート充てん角形鋼管 / 露出柱脚 / 耐力 / 剛性 / 変形能力 / 埋込み / 実験
研究概要

コンクリートを充てんした鋼管(以下CFTと略称)柱が優れた耐震性能を有することが近年の研究で明らかとなり,ビルタイプの中・高層建築の柱にCFT柱が,高い頻度で用いられるようになってきている.しかし一方で,露出中脚の構造自体が剛性・耐力・靭性に乏しい形式であること,鋼管の場合は,閉断面であるため,柱のベースプレートへの溶接部近傍に引張応力が作用すると,ポアソン効果による直行方向ひずみの逃げ場がなく,このため溶接部に破断が生じやすいこと,等から露出型CFT柱脚の研究の重要性が指摘されている.
上記のようにCFT柱材のもつ優れた耐震性能を十分発揮させるためには,剛性および耐力,変形能力に優れ,施工性の高いアンカーボルトと埋め込み部を併用した半露出型柱脚の開発が不可欠であると考え,本年は,実験変数を埋め込み長さをとり,4種類の埋め込み長さを持つ試験体の単調載荷実験を行い以下のような知見を得た.
1)埋め込み長さが0の,露出型柱脚は,設計時の意図通り,引張側アンカーボルト部に破壊が集中し,終局状態に至った.
2)埋め込み長さが必要埋め込み長さの4分の1とした試験体は,基礎ばり部のコンクリートに大きなひび割れを生じ,初期剛性の低下が見られた.しかしながら,最終的に引張側アンカーボルトの破壊で終局状態に至ったため,耐力は露出型柱脚とほぼ同じ値であった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山本景司: "コンクリート充てん鋼管短柱の応力-ひずみ関係に及ぼす寸法効果に関する実験的研究(その1)"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 1247-1248 (1999)

  • [文献書誌] 山本貴正: "コンクリート充てん鋼管短柱の応力-ひずみ関係に及ぼす寸法効果に関する実験的研究(その2)"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 1249-1250 (1999)

  • [文献書誌] *城彰良: "不安定な応力-ひずみ関係を持つ柱材の弾塑性変形解析に関する研究(その5)"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 1259-1260 (1999)

  • [文献書誌] 白井純也: "コンクリート充てん鋼管柱を用いた架構に関するデータベース(その2)"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 1287-1288 (1999)

  • [文献書誌] 山本貴正: "コンクリート充てん鋼管短柱の応力-ひずみ関係に及ぼす寸法効果に関する実験研究(その3)"日本建築学会東海支部研究報告集. 38号. 249-252 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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