研究課題/領域番号 |
11650606
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横山 真太郎 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90002279)
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研究分担者 |
濱田 靖弘 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40280846)
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キーワード | 室内空気質 / 人間-設備-建築環境系 / 一般モード / 詳細モード / 汚染物質室内挙動 / 生体内物質移動 / コンパートメントモデル / CFD |
研究概要 |
本年度の本格的研究開始は11月からであったが、これまで集積した研究室の外国をふくむ各種住宅ならびに建築空間での室内空気質の10項目以上にわたる多元計測値、および諸外国の室内空気質に関する基準値と推奨値についてまとめ、室内空気汚染源に関するデータベースの開発に取り組んだ。それらを基に、本研究の室内空気質の評価支援システムの柱である、評価費用の効率性に優れる「一般モード」と評価水準の精密性に優れる「詳細モード」のためのそれぞれのアイテムの選定を行った。一方、研究代表者の研究室と北海道大学大型計算機センターとの間の高速情報ネットワークを整備し、人間-設備-建築環境系における室内空気質の評価支援システムの開発環境を整えた。 空気汚染物質室内挙動についてのプログラムについて検討した。「一般モード」用については、コンパートメントモデルのプログラムとした。「詳細モード」用のために、CFD(Computer Fluid Dynamics)のいくつかのアルゴリズムを検討した。また、生体影響の定量データを収集すると共に、呼吸器系由来の生体内物質移動の数理モデル化について検討を加えた。 さらに、現有する視覚化ツールを整備し、「一般モード」の出力ルーチンのフレームワークを考えた。「詳細モード」については、動画化のツールの導入をはじめ、いくつかの新規のツールについて検討した。本年度の人間-設備-建築環境系における室内空気質の評価支援のシステム全体のパフォーマンステストを計画し、現在、それに基づき、完成に近づける予定である。
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