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2000 年度 実績報告書

建築火災時の加圧煙制御システム設計法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650609
研究機関神戸大学

研究代表者

松下 敬幸  神戸大学, 工学部, 助教授 (80144335)

キーワード建築火災 / 加圧煙制御 / 給気量 / 煙流動予測計算法 / 簡易計算法 / 密度流モデル / 傾斜天井
研究概要

建築物内部における火災時の竪穴での煙流動に関する基礎的な知見を得るために,傾斜角を自由に設定できる廊下状の模型を作成し,天井面が傾斜した空間を上昇する気流の性状を把握した。その結果,勾配45°付近までは角度の増加とともに伝播速度は増加するが,それ以上では角度による伝播速度の違いがなくなること,また角度が急になると対向流の影響が顕著となることを見いだした。また,密度流モデルによる傾斜路天井面での煙流動モデルを構築し,模型実験で得られたデータと比較した結果,勾配45°以下では密度流モデルにより良い精度での予測が可能であることを示した。
火災時の煙制御に関する問題は,最近の建築物の高層化,大規模な複合化などにより,その重要性がますます増加しているにもかかわらず,大規模化した建築物全体系としての煙流動及び煙制御に関しての研究は十分とはいえない。本研究では,万一の盛期火災時においても消防救助活動の安全な拠点確保の立場から給気加圧システムを有効に機能させるための給気量簡易算定法の確立を目指し,建物全体の通気特性の取り扱いの簡略化手法,遮煙に影響する部分の簡易な温度予測手法,竪穴部分の煙突効果および外気風の影響を簡易に取り扱う手法を構築した。また,煙流動予測計算法を転用した精細計算法も合わせて構築した。簡易計算法と精算計算法による結果を比較した結果,本研究で構築した簡易計算法が妥当であり,設計法として有効であることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松下敬幸: "傾斜した天井面での煙先端部の伝播性状に関する研究"日本火災学会論文集. Vol.49,No.2. 21-27 (1999)

  • [文献書誌] 松下敬幸: "盛期火災時の加圧煙制御システムにおける簡易給気量算定法に関する研究"目本建築学会大会学術講演梗概集A-2. 205-206 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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