昨年度は、環境共生建材の生産に係わるエネルギー消費量並びにCO2排出量を明らかにする事を主眼とし、その計算手法について提案を行うとともに、原単位に関する調査を行った。本年度は、これらの研究を受け、2000年現在で日本国内に流通している環境共生建材を調査、ピックアップし原単位を作成するための調査を行った。 この調査は主に、新建ハウジングや循環経済新聞などの新聞、文献からいくつかのキーワードを含む建材を抽出することにした。これらの環境共生建材は、「リサイクル系」 「リサイクル材利用系」「消費エネルギー削減系」「天然資源系」「健康増進系」等の分類・チェック項目を設定し、これらに該当するものを抽出する事によって行った。 同時に、これらを広く一般社会に公開していくためのウェブ・サイトを試作、情報提供を行った。ウェブ・サイトの対象は、住宅建設を主業務とする設計事務所、並びに工務店、そして環境意識の高い一般人を主たる対象として設計した。 このページは、単に環境共生建材を列記し、陳列するのではなく、環境共生建材が代替できうる一般的な建材を切り口に検索できるように設計している。多くの場合、現状においては代表的な建材の代替として、環境共生建材を選ぶという行動が、住宅設計活動においてはより一般的であるからである。 このホームページは、現在も情報収集、更新を続けており、近く正式なホームページとして公開する予定である。
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