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1999 年度 実績報告書

過疎・高齢化する傾斜地集落における住環境変容の実態把握と提案

研究課題

研究課題/領域番号 11650630
研究機関和歌山大学

研究代表者

本多 友常  和歌山大学, システム工学部・環境システム学科, 教授 (20304181)

研究分担者 千森 督子  和歌山信愛女子短期大学, 助教授 (40290449)
足立 啓  和歌山大学, システム工学部, 教授 (50140249)
奥 俊信  和歌山大学, システム工学部, 教授 (20029359)
河崎 昌之  和歌山大学, システム工学部, 助手 (60304185)
キーワード傾斜環境 / 変容 / 過疎化 / 高齢化 / 集落 / CAD / 空間認知 / 環境行動
研究概要

当研究では、和歌山県の典型的な漁村である雑賀崎の集落について変容のありさまを調査分析し、傾斜環境における生活空間の可能性について検討を加えようとするものである。
1971年、この集落の中ノ丁と呼ばれる急階段状の路地について、両側の密集する住宅のすべてにわたり、内部の間取り調査がされた。その1次資料は不完全なまま残されており、これをもとにCADによる図面化を行い、基礎資料の不備を補完・再整備作業が続行しておりほぼ完了に近づいている。
また街路の実測調査を実施し、同時に、現在の状況を全戸にわたり再調査を行い、これを同じように準次CADによる図面化としてデジタルデータ化している。
またアンケート調査も実施し、これを整理中である。
現在はこれら調査によって解明された変容の大きさと方向性を、実態と意識の両面にわたり分析することにより、現在集落が意識していなかった長所や問題点を抽出する作業の過程にあり、そこに変容を発生させる力学がどのようなかたちで現れているか検証しようとしている。
これをもとに21世紀に向けた農山漁村住環境のモデルを提示することが出来れば、現存する多くの「不便である」と見なされている集落において、見捨てられつつある膨大な「住」における現存資産を有効に生かすことにつながっていくことが可能であると考えている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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