平成11年度は、リサイクル建材の実態把握、リサイクル建材の使用状況調査を中心に研究を進めた。 リサイクル建材の実態調査では、使用部位、リサイクル材の仕入先及び発生源、リサイクル材の含有率(製品重量に占めるリサイクル材の重量%)などについてアンケート調査を行い、224製品の有効回答を得た。使用部位としては外構が多く、内部床・壁・天井なども見られた。リサイクル材の仕入先は各種の製造工場、廃棄物処理業者からが多くなっている。またリサイクル材の発生源は建物の新築・解体工事からのものが全体の2割を占めている。リサイクル材の採用率は50%を超えるものが7割弱となっており、ヴァージン材位外の材料がかなり含まれていることが明らかとなった。 リサイクル建材の使用状況調査では、各設計組織とも選択肢としてリサイクル建材は用意しているが、性能面での不安、高コスト、新品でないことの悪イメージなどの理由から、積極的に使っていないことがわかった。
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