| 研究課題/領域番号 |
11650639
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| 研究機関 | 法政大学 |
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研究代表者 |
古川 修文 法政大学, 工学部, 助教授 (10120833)
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| 研究分担者 |
永瀬 克己 法政大学, 工学部, 専任講師 (30061237)
宮武 直樹 法政大学, 工学部, 専任講師 (40130752)
出口 清孝 法政大学, 工学部, 教授 (30172117)
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| キーワード | 沖縄 / RC造住宅 / 日射遮蔽 / 温熱環境改善 / 断熱ブロック / 日傘効果 |
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| 研究概要 |
本研究は既存のRC造住宅の屋根・壁面へ日射遮蔽屋根・壁を設置することによって室内温熱環境を改善する方法を追及し、これを踏まえて沖縄の景観に合うRC造住宅の構法を提案することである。
平成11年度は沖縄において日射遮蔽の概念を取り入れている住宅の実例を調査分析した。それと同時に沖縄県名護市において隣接するRC造住宅2軒と木造住宅1軒を選定し、平成11年から12年にかけて各家屋の基礎特性を実験した。2軒のRC造住宅には温熱的基礎特性に大差がない事を確認し、平成12年8月から1軒のRC造住宅に日射遮蔽の屋根をかけて全体で30箇所の温熱計測を開始し、現在も続けている。日射屋根の効果は日射量に関係し、日射量が大きくなればなるほど効果は大きくなる。その効果がもっとも顕著に現れるのは屋根裏の気温であり、日射量の多い午後2時の時点では非遮蔽家屋の屋根裏気温に対して遮蔽家屋の屋根裏気温は約7度も低くなっている。RC造住宅の温熱環境が劣悪なのは、日中小屋裏に蓄熱したものが夜間室内に放熱することが原因である。遮蔽屋根は小屋裏の蓄熱を食い止め、室内温熱環境を大きく改善することを実験的に実証し、数値的に明確にした。現在、冬季間のデータを分析中である。
一方、これと並行して断熱ブロックの性能実験も行っている。これは上記2軒のRC造住宅で夏季の特性を予備実験として実施し、その後実験室実験を行って、基礎データの収集を続けている。最終結論はまだ出ていないが、現在のデータから見て効果は期待される。しかし、改善は必要であり、寸法や材料の最適値を追究中である。
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