本研究は、兵庫県養父町における第4次総合計画の策定(2000年3月策定)を事例に、各種の「まちづくりワークショップ」手法を活用して、総合計画策定過程における町民参画の実践を行い、その活用と展開可能性について考察すると共に、計画策定プロセスにおける合意形成及び市民と行政・計画者とのパートナシップの確立を、システム(制度)として展開する方向性を模索することを目的とした。 まず、研究の前提として、(1)養父町の現況及び課題等の整理と「まちづくりワークショップ手法」の整理等を行い、(2)養父町の小学校区別(5地区)に対し、総合計画策定過程における町民参画の実践として以下の「まちづくりワークショップ」を実施し、それらを記録としてまとめた。 (1)KJ法を用いての地区課題抽出のためのワークショップ (2)地域再発見、資源発掘ウオッチングワークショップ (3)地区計画づくりワークショップ その結果を、以下の視点から考察した。 (1)市町村総合計画策定過程において「まちづくりワークショップ」の有効性・展開可能性 (2)計画策定プロセスにおける合意形成及び市民と行政・計画者とのパートナーシップの確立
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