研究課題/領域番号 |
11650682
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
小杉 俊男 帝京科学大学, 理工学部, 助教授 (10153545)
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研究分担者 |
中道 功 広島大学, 理学部, 助手 (40142335)
西野 洋一 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (50198488)
木暮 嘉明 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (20016124)
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キーワード | 転位溶質原子相互作用 / 銅 / 固溶強化 / 内部摩擦 / 振幅依存性 / 低温 / 相互作用 / ポテンシャル |
研究概要 |
転位と溶質原子との相互作用が主として合金強度を決定する、FCC金属結晶における転位と溶質原子の相互作用エネルギーの正確かつ系統的決定を行う目的で、銅の振幅依存性内部摩擦(ADIF)を溶質原子種を系統的に変えて測定するのが本研究の計画(平成11年度から3年間)である。 平成12年6月にアメリカ合衆国、ガイサースブルクのNISTで開催された国際会議ディスロケーションズ2000に参加し、Al結晶中の転位と溶質原子の相互作用に関する2つの論文(1.Temperature dependence of amplitude-dependent internal friction due to simultaneous breakaway of a dislocation from several pinning point.2.Tunneling of a dislocation through a pinning obstacle.)を発表した。その成果はMater.Sci.Eng.Aに掲載予定である。また論文として転位に関する論文を2つ公表した。(1.Theory of dislocation tunneling through a pinning point.2.Determination of the pre-exponential factor and the activation energy for the low-temperature dislocation relaxation in aluminum.) 研究代表者が所属機関を移動したため、内部摩擦の低温測定が本年度は実行できなかった。そのため本年度は低温測定のための設備準備を実行した。具体的には、液体ヘリウム容器、トランスファーチューブ、ヘリウムガスホルダーなど低温実験に必要な設備を整備した。今年度3月以降銅単結晶を用いた低温内部摩擦測定を行う予定である。
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