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2000 年度 実績報告書

フラクトエミッション計測によるセラミックスの破壊素過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11650694
研究機関東京工業大学

研究代表者

安田 公一  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (20191306)

研究分担者 松尾 陽太郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70016608)
キーワードフラクトエミッション / エネルギー分布 / 破壊 / マグネシア / アルミナ
研究概要

本年度の実施計画に基づいて,以下の研究を実施した.
(1)相対密度99%,粒径2μmの多結晶アルミナの光子・電子の同時計測を行ったところ,光子の放出パターンと電子の放出パターンには,大まかな対応があることがわかった.ただし,詳細に見ていくと,必ずしも,完全に一致しているということではなく,若干の差異も存在した.
(2)多結晶マグネシアおよび多結晶アルミナの光子のエネルギー分布について予備的に検討した.その結果,多結晶マグネシアでは,破壊直後には,可視光が放出されるが,数ミリ秒後には,主に赤外光の放出のみになることがわかった.また,多結晶アルミナでも同様の傾向が認められた.
(3)多結晶マグネシアから放出される光子は,300-400nm,500-650nm,600-850nmであり,多結晶アルミナから放出される光子は,300-400nm,500-650nmであることがわかった.これらの発光は,多結晶マグネシアおよび多結晶アルミナのサーモルミネッセンスあるいはフォトルミネッセンスの発光ピークと対応しているので,破壊過程で放出された弾性エネルギーがエネルギー移動し,色中心などで光に変換されて発光するものと考察した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 嶋田大,安田公一,松尾陽太郎: "セラミックスの破壊時に放出されたフォトンの波長分布"日本セラミックス協会2000年年会講演予稿集. 279-279 (2000)

  • [文献書誌] Kouichi Yasuda,Masaru Shimada,and Yohtaro Matsuo: "Some aspects of Photon Emission during Fracture of Polycrystalline Ceramics"6^<th> International Conference on the Fundamentals of Fracture. (発表予定).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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