研究概要 |
「粒子要素法」電磁場における粒子群流動挙動のシミュレーション;2成分電子写真システムにおける磁気ブラシの形成挙動と現像特性に関するシミュレーション法を明らかにした.2成分電子写真システムにおける磁気ブラシの特性は高画質画像を得るために極めて重要で,目的の磁気ブラシを得るためには磁気ブラシの特性と磁場ならびにキャリアー粒子特性の関係を明らかにしなければならない.そこで磁気ブラシ形状のキャラクタリゼーションをフーリエ解析とフラクタル解析を用いて行い,粒子要素法シミュレーションにより希望の形状を有する磁気ブラシの形成のための磁場と粒子特性の関係を検討した.つぎに,キャリアーとトナー粒子から成る2成分現像剤の現像挙動のシミュレーションに成功した.現像場はマグネットロールからの磁場とキャリアー粒子が作る磁場ならびに静電潜像とバイアス電圧による電場が重畳する場で,それら刻々変化する電磁場内をトナー粒子が運動して静電潜像を現像する.これら複雑に変化する場でのキャリアーとトナー粒子群のシミュレーションを行い,各種装置特性ならびにバイアス電圧の大きさと波形が現像特性に与える影響を明らかにした.「新しい粉体シミュレーション法の提案」粉体オートマトンルールをさらに発展させ,粉体重力流動,振動流動場を正確に表現するルール作りを行った.Smoothed Particle要素法により,粉体振動挙動のシミュレーションを行うために粉体の状態方程式を導き,振動流動のシミュレーション法を提案した.
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