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2000 年度 実績報告書

「化学-酵素法」による複合糖質の新規合成プロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11650825
研究機関(財)野口研究所

研究代表者

羽田 勝二  (財)野口研究所, 研究部, 主任研究員 (40270540)

キーワード複合糖質 / 糖鎖 / 化学-酵素法 / 化学合成 / 酵素 / 生理活性ペプチド / Endo-M
研究概要

(式1)に示す、糖(GlcNAc)残基を有する受容体基質の化学合成とエンドグリコシダーゼ(endo酵素)の糖鎖ブロック転移反応とからなる複合糖質の合成法(「化学-酵素法」)の実用プロセスを構築する:
R-GlcNAc-GlcNAc-Asn+GlcNAc-X→R-GlcNAc-GlcNAc-X+GlcNAc-Asn(式1)
[糖鎖供与体][受容体]Endo-M[糖鎖転移生成物]
R:糖鎖、X:ペプチド等
本研究は次の手順で行う。
第1ステップ:各種の複合糖質(糖鎖誘導体)のモデルの構築。
第2ステップ:その実用的な合成法-固相合成法の開発。
本年度は、第1ステップの困難なモデルである複合糖タンパク質を模した複数個の糖鎖を有するペプチド誘導体の合成を試みた。
アミノ酸32個からなる生理活性ペプチドのカルシトニン(CT)中の複数のアスパラギン(Asn)およびグルタミン(Gln)残基にN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)を付加したペプチドを合成し、Endo-MおよびEndo-Aの2つの酵素を用いて、天然由来の同一あるいは種類の異なる糖鎖を導入した誘導体を高収率で合成することに成功した。これら誘導体を用いてその生物活性、構造変化等を測定し、糖鎖の果たす機能を解析した。また、一方のGlcNAc残基の化学的保護と酵素的脱保護により糖鎖を部位特異的に導入する方法を検討した。
第2ステップの実用的な合成法-固相合成法の雛形の作成に着手した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Haneda et al.: "Chemo-enzymatic synthesis of a bioactive peptide containing a glutamine-linked oligosaccharide and its characterization"Biochim.Biophys.Acta, General Subject. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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