研究課題/領域番号 |
11650870
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木村 真 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (30144124)
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研究分担者 |
沢木 泰彦 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30023120)
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キーワード | 有機電界発光 / エレクトロルミネッセンス / ELテバイス / ホール輸送材料 / スピロ化合物 / トリフェニルアミン / 耐熱性材料 / 芳香族プロペラン |
研究概要 |
液晶の次世代表示素子としての有機EL(Electro Luminescence)は、すでに実用化が単色ではじまり、フルカラー化に向けて用いる材料のより高性能化および安定性が求められている。このため本研究は、特異な三次元構造をもつ芳香族炭化水素に着目し、これらを表示素子としてのトリフェニルアミン類の新規な誘導体を合成し電気化学的性質や有機EL特性を求めた。 平成19年度の主な成果は次の通り 1、特異な三次元構造をもつスピロ環の誘導体の合成途中で得たジベンゾクリセン(DBC)のトリフェニルアミン誘導体は、ホール輸送材として予想外に優れたEL特性を示した(連報Appl.Phys.Lettにて発表)。 2、芳香族スピロ環構造をもつトリフェニルアミン誘導体は、前年度にひきつづきいくつか合成でき、EL特性(時任.多賀ら=豊田中央研究所による)も良いものがいくつか報告でき、論文発表した。 3、さらに、特異な分子構造として芳香族プロペラン系のものも合成でき、耐熱性に優れ、十分なEL特性を示した。新たなスピロ系をも含めて学会発表予定である。
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