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2000 年度 実績報告書

固相支持体を用いた環状高分子の合成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650908
研究機関三重大学

研究代表者

久保 雅敬  三重大学, 工学部, 助教授 (70195494)

キーワード固相支持体 / 環状高分子 / 環化反応 / ヘテロ2官能性高分子 / リビング重合 / ポリアクリル酸エステル
研究概要

固相支持体に固定化する環状高分子の前駆体に相当するヘテロ2官能性ポリメタクリル酸メチル及びアクリル酸t-ブチルの合成を行った。
まず、ヘテロ2官能性ポリメタクリル酸メチルについては、ジフェニルエチレンジアミンモノリチウムアミドを開始剤としてメタクリル酸メチルのアニオン重合をテトラヒドロフラン中、-78℃で行った。重合溶媒及び添加剤の検討結果から、反応系に開始剤と等量のテトラメチルエチレンジアミンと5倍モルの塩化リチウムを添加することにより、重合がリビング的に進行することがわかった。そこで、生長鎖末端を無水こはく酸で停止させることによりω位にカルボキシル基を導入した。得られたヘテロ2官能性ポリメタクリル酸メチルの構造を核磁気共鳴吸収スペクトル及び飛行時間型質量分析によって確認した。さらに、高度希釈条件下で分子内アミド化反応を行い、環状ポリメタクリル酸メチルを合成した。
次に、ヘテロ2官能性アクリル酸t-ブチルについては、アミノ基を有する官能性開始剤として1-(4-アミノフェニル)-1-フェニルヘキシルリチウムを用いて、アクリル酸t-ブチルのリビングアニオン重合をテトラヒドロフラン中、-78℃で行い、生長鎖末端を無水こはく酸で停止させることにより、カルボキシル基をω位に導入した。得られたヘテロ2官能性ポリアクリル酸t-ブチルの構造を核磁気共鳴吸収スペクトル及び飛行時間型質量分析によって確認した。さらに、高度希釈条件下で分子内アミド化反応を行い、環状ポリアクリル酸tブチルを合成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Kubo 他: "Synthesis of a Well-Defined Polystyrene via α-Carboxyl, ω-Amino Heterodifunctional Polystyrene"Journal of Polymer Science : Part A : Polymer Chemistry. 37. 2027-2033 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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