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2001 年度 実績報告書

固相支持体を用いた環状高分子の合成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650908
研究機関三重大学

研究代表者

久保 雅敬  三重大学, 工学部, 助教授 (70195494)

キーワード固相支持体 / 環状高分子 / 環化反応 / ヘテロ2官能性高分子 / リビング重合 / カルボジイミド
研究概要

シリカゲルと(トリメトキシ)シリルベンジルクロリドとの反応によってシリカゲル上にベンジルクロリド部位を導入した。さらに、1-エチル-3-(3'-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとの4級化反応によって、縮合剤であるカルボジイミドをシリカゲル上に固定化した。しかし、この反応は定量的に進行せず、未反応のベンジルクロリドが20%程度残存することがわかった。そのために、アミノ基とカルボキシル基を有するヘテロ2官能性ポリスチレンの脱水環化反応を行う際に、末端アミノ基とシリカゲル表面に残存するクロロメチルフェニル部位との縮合反応によって、ヘテロ2官能性ポリスチレンが不可逆的に固定化してしまう問題点が明らかとなった。そこで、あらかじめ、(トリメトキシ)シリルベンジルクロリドと1-エチル-3-(3'-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとの4級化反応によって、カルボジイミド部位を有するシランカップリング試薬を合成した。次に、シリカゲルとの反応を行い、シリカゲルにカルボジイミドを固定化することができた。元素分析の結果から、シリカゲル1g当たり0.5mmol程度のカルボジイミドが導入されていることがわかった。そこで、得られたカルボジイミド修飾シリカゲルを固体縮合剤として用いたα-カルボキシル-ω-アミノヘテロ2官能性ポリスチレンの分子内環化反応を行った。その結果、20%と十分に満足いく収率ではなかったが、1分子内脱水生成物である環状ポリスチレンを選択的に得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Kubo 他: "Synthesis of a Well-Defined Cyclic Polystyrene via α-Carboxyl,ω-Amino Heterodifunctional Polystyrene"Journal of Polymer Science:Part A:Polymer Chemistry. 37. 2027-2033 (1999)

  • [文献書誌] M.Kubo 他: "Synthesis of Cyclic Poly(methyl methacrylate)by the Intramolecular Cyclization of α-Amino,ω-Carboxyl Heterodifunctional Poly(methyl methacrylate)"Polymer Bulletin. 47. 25-30 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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