研究課題/領域番号 |
11650952
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研究機関 | 神戸商船大学 |
研究代表者 |
石田 憲治 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (10184532)
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研究分担者 |
大辻 友雄 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (70031458)
古荘 雅生 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (80243335)
西川 栄一 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (90029124)
世良 亘 神戸商船大学, 商船学部, 助手 (20294259)
矢野 吉治 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (10174567)
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キーワード | インターネット / e-mail / 危機管理 / 人的シミュレーション / 大規模海難 / 油流出 |
研究概要 |
本研究会はこれまでに、学内LANを利用したインターネットによる海難発生から復旧まで一連の危機管理システムを教官と学生また学外の専門家を交えてシミュレーションを通して構築してきた。1週間に及ぶ演習をこれまでにシナリオを変えて4回実施してきた;初回-ナホトカ号海難の忠実な再現、2回-ナホトカ号をモデルにした海難、3回-明石海峡東側航路での衝突・油流出、4回-人口密集地の臨海工業地帯水路での油タンカー沈没、5回-4回目と同じシナリオで演習場所を遠隔の2カ所を結んで実施。ここでは、油流出を伴う海難時の防災対策概要説明と5回目の演習を紹介する。 2000年11月10日開催の「テクノ・オーシャン2000」との共催事業として、13時30分から約3時間、神戸国際展示場と大学間をインターネットで結び大規模海難演習システムの公開デモンストレーション及びプレゼンテーションを行った。3時間の限られた時間で、最新の情報技術を駆使した「ネットワーク社会における大規模海難処理のシミュレーション」を行った。演習シナリオは、第4回演習シナリオをデモンストレーション用に一部改めたものを使用した。これまでの学内LANを用いた演習が、学外でも可能かどうかの実証実験も兼ねて実施した。デモンストレーション用シナリオは、神戸港東航路において船舶間の衝突・油流出事故。流出油が人口密集地に近い臨海工場地帯へ漂着して社会生活に影響がでる筋立てであった。結果として、遠隔2地点間を連結した演習は成功した。当日参加したナホトカ海難に従事した専門家から臨場感のある演習であること確認された。
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