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2000 年度 実績報告書

レーザマイクロダイセクションによる染色体特異的DNAライブラリーの構築

研究課題

研究課題/領域番号 11660005
研究機関岡山大学

研究代表者

村田 稔  岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (20166292)

研究分担者 小倉 豊  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (60224193)
坂本 亘  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (20222002)
キーワードコムギ / 染色体DNAライブラリー / テロソーミック染色体 / マイクロダイセクション / DOP-PCR / 反復配列 / FISH / レトロトランスポゾン
研究概要

コムギのダイテロソーミックスを用いて、特異的なテロ染色体1ALと1BLをマイクロダイセクションにより切り取り、そのDNAを増幅した。これまでは、テロ染色体以外の染色体をレーザにより消去し、残ったテロ染色体を鋭利なガラスニードルで削り取る操作を行ってきた。しかし、レーザを照射する際に染色体断片が飛び散り、ターゲットとする染色体上に残ることが考えられたため、レーザ照射を極力省き、直接ガラスニードルで削り取ることにした。その結果、4,5本のテロ染色体からでも十分なDNA増幅が行えた。増幅したDNAをプローブとしてFISH(蛍光in situハイブリダイゼイション)を行ったところ、特異的なシグナルは得られず、すべてのコムギ染色体の全体にシグナルが観察された。これは、増幅DNAに含まれている散在型反復配列(レトロトランスポゾン様配列など)によるものと考えられた。また、特異的に増幅するミニサテライトなども検出された。
これまでの解析から、増幅したDNA断片には、ESTや既知遺伝子のコーディング領域とホモロジーを示す配列がかなりの割合(〜40%)で含まれていることがわかった。そこで、これら遺伝子に相当するcDNAの直接選抜を試みた。プローブには、マイクロダイセクトした染色体からDOP-PCRで増幅したDNAを用い、これをビオチン化した。cDNAは、幼穂からポリA^+mRNAを抽出した後、SMART(クロンテック)により合成した。cDNAには、マイクロサテライトを含むものがあるため、ゲノミックDNAから調整したCot1 DNAをプレハイブリダイゼイションの段階で加えた。2回の直接選抜を行い、PCRを行ったところ、スメアの中に数本のバンドが観察された。現在、増幅したcDNAの解析を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 村田稔: "マイクロダイセクションによるコムギの染色体DNAライブラリーの構築.I.第1同祖群染色体長腕の特性"育種学研究. 2(別1). 27 (2000)

  • [文献書誌] 村田稔: "マイクロダイセクションによるコムギの染色体DNAライブラリーの構築.II.部位特異的cDNAクローンの直接選抜"育種学研究. 2(別2). 31 (2000)

  • [文献書誌] Murata,M.: "Construction of chromosome-specific DNA libraries by laser-microdissection."Abstracts of Plant & Animal Genome IX. 94 (2001)

  • [文献書誌] Murata,M.: "Construction of chromosome-specific DNA libraries by laser-microdissection."Wheat Inf.Serv.. 92(In press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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