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2001 年度 実績報告書

六倍体コムギの異種ゲノム間でのWaxy遺伝子発現の相互制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11660009
研究機関大阪府立大学

研究代表者

太田 大策  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (10305659)

キーワード六倍体コムギ / 四倍体コムギ / ゲノム / トランジットペプチド / 進化
研究概要

倍数性は作物の性質を決定する極めて重要な要因である.しかしながら,倍数性の成立過程の分子レベルでの解析,さらにその過程における遺伝子発現制御の進化に関する研究はほとんどなされていない,小麦は異種ゲノムが共存した異種倍数体植物であり,二倍体植物とは異なる遺伝子発現制御による特異的な生理機能を有すると考えられる,これまで,栽培種である四倍体と六倍体,およびそれらの祖先候補種である二倍体植物が持つWaxy遺伝子について,同祖遺伝子15種類の構造解析を行ってきた,すなわち,祖先種の7B染色体に座乗しているWaxy遺伝子が六倍体種では4A染色体に座乗していることに着目し,転座後のWaxy適伝子発現調節を異種ゲノム間の相互発現制御モデルとして解析すること最終目的とした.これまでに六倍体種のWaxy遺伝子の構造解析が終了したので,遺伝子特異的発現をノザン解析とRT-PCRによって転写産物量の比較を試みたが,各遺伝子の塩基配列相同性が90%以上と高いため,これらの方法による発現量の比較はできなかった.そこで,ゲノムDNAを鋳型としてInverse-PCR法とTAIL-PCR法によって,各遺伝子の転写調節領域に相当すると思われる部分をクローニングし,塩基配列の決定を進めている.さらに,得られた転写調節領域を含むDNA断片の下流にレポーターとしてβ-glucuronidase (GUS)遺伝子あるいはGreen Fluorescence Protein (GFP)遺伝子を連結した植物形質転換プラスミドを構築している,今後は,形質転換植物における遺伝子発現の解析を行う予定である.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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