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1999 年度 実績報告書

酵母の分泌遺伝子USO1の麹菌における相同遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 11660074
研究機関東京大学

研究代表者

中島 春紫  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10217721)

キーワードSaccharomyces cerevisiae / Aspergillus nidulans / USO1 / secretory pathway / intrace llular protein transport
研究概要

麹菌(Aspergillus oryzae)などの糸状菌は、酵母(Saccharomyces cerevisiae)に比較して1000倍近い蛋白質の分泌能を有し、実用的にも重要であるが、糸状菌における分泌蛋白質の細胞内輸送過程についての遺伝学的解析はほとんどなされていない。糸状菌として最も遺伝的解析の進んだコウジカビAspergillus nidulansを対象とした。 酵母において小胞体からゴルジ体への蛋白質輸送過程に必要な因子として同定されているUSO1遺伝子の糸状菌における相同遺伝子をクローニングし、塩基配列を決定してコードされる蛋白質の1次構造を明らかにすることを目的とする。A.nidulansのESTデータベースを検索して、酵母USO1遺伝子と相同性を有するクローンAA784515(482塩基対)を見いだした。この配列を元にしてプライマーを設計し、PCRによりA.nidulansのUSO1相同遺伝子の一部を増幅してクローン化した。塩基配列の決定により推定されたコードされる蛋白質のアミノ酸配列は、酵母Uso1p蛋白質と比較して21%の相同性と49%の類似性を有していた。クローン化したDNA断片をプローブとして利用、A.nidulansの染色体DNAライブラリーをプラークハイブリダイゼーションにより検索して、USO1相同遺伝子の全長を含むと考えられる2つのクローン(W16H02,W16B08)を単離した。現在はUSO1相同遺伝子全長の塩基配列を決定中であり、次に対応するcDNAをクローン化してUso1p相同蛋白質の1次構造を明らかにし、酵母のuso1変異株の相補性などを解析してゆく予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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