1.地域の基礎情報整備のために、中国ムウス砂地の植生図・土壌図・土地利用図・水文図を地理情報システムを使ってコンピューター入力した。今後、これを基盤に砂漠化危険地図の作製を行っていく。 2.1978年撮影のLANDSAT/MSS画像および1986年・1967年撮影の同TM画像を分析し、1970年代末から現在までのムウス砂地における土地被覆の変化を調べた。その結果植生の被覆が進行した緑化地域、逆に衰退した砂漠化地域、農地面積が増大した開発地域などを検出できた。 3.1997年6月と8月撮影のLANDSAT/TM画像を分析することによって、一時期の画像では判別困難だった湿性草地・固定砂丘地・丘陵地・農地の判別についてより正確化をはかることができた。 4.現地調査によって土地利用変化を調べた。1990年代に、地域の主要道の舗装化、電線網の整備がすすみ、基幹的な地域での深層井戸の掘削、それを利用した灌漑農業の展開がみられることがわかった。主要道や開発地域周辺では緑化がより進行していた。
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