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2000 年度 実績報告書

環境因子を含む成長予測モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11660145
研究機関名古屋大学

研究代表者

梅村 武夫  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (10023417)

キーワード環境ストレス / 樹高成長 / 林内地形 / 林冠ギャップ / 葉面積 / 断面積 / 画像解析 / GIS
研究概要

今年度の研究においては、環境因子を含む林分成長予測システムの開発のため、昨年度に成果を踏まえて林分成長に影響を及ぼすと考えられる因子と林分成長との関係を検討した。
1.林内微地形が林木成長に与える影響の解析
愛知県北設楽郡稲武町の名古屋大学農学部附属演習林に、微少水系を含む30m×35mの固定プロットを設定し、樹高成長に与える地形因子の影響について検討し、斜面方位は樹高成長に僅かながら影響を与えるが起伏などはあまり影響を与えないことを示した。
2.林分内の競争過程に影響を及ぼす林冠構造計測手法の開発
林分の光環境や更新特性に影響を与えることが示唆されている林冠ギャップについて、撮影高差を利用した画像解析による簡易計測手法の開発を行い、その有用性を示した。
3.スギ樹冠構造の解析
スギ樹冠内における1次枝内の葉面積分布の発達過程について、そおモデル化を行うとともに、発達過程における特性について検討を行い、1次枝内の葉面積を支持する2次枝の役割が発達過程に伴い変化する可能性を示した。
4.スギにおける断面積と葉面積の量的関係
林木の樹冠内における幹(辺材部)及び枝等、各構成部における断面積と葉面積の関係を比較し、スギにおける断面積と葉面積の量的関係について検討し、その関係がZimmermann(1983)による林木内の葉の水伝導率(LSC:Leaf Specific Conductivity)の解析結果を支持することを示した。
5.林分成長予測システムのプロトタイプの開発
直径分布に基づく単木レベルでの成長予測システムを開発し、従来の成長予測システムとの予測精度の比較を行い、開発したシステムの有効性を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazukiyo Yamamoto: "Estimation of the canopy gap size using two photographs at different heights"Ecological Research. 15・2. 203-208 (2000)

  • [文献書誌] Kazukiyo Yamamoto and Hiroyuki Takiguchi: "Foliage area distribution within a fist-order branch in Cryptomeria japonica."Nnagoya University Forest Science. (印刷中). (2001)

  • [文献書誌] 高橋與明,山本一清,竹中千里,梅村武夫: "林内地形因子が単木の樹高成長に与える影響の解析"名古屋大学森林科学研究. (印刷中). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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