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2001 年度 実績報告書

中山間地域における自然・社会環境変化に伴う土砂生産能力の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11660152
研究機関高知大学

研究代表者

平松 晋也  高知大学, 農学部, 助教授 (70294824)

研究分担者 植村 昌一  パシフィックコンサルタンツ(株), 総合研究所, 研究員
恩田 裕一  筑波大学, 地球科学系, 講師 (00221862)
石川 芳治  京都府立大学, 農学部, 助教授 (70285245)
キーワード表層崩壊 / 森林施業 / 土地利用変化 / ダム堆砂
研究概要

本研究は、山地域(特に、中山間地域)における近年の土砂生産・流出状況の実態を把握し、これらの地域の土砂生産能力やその変化をもたらした影響因子を現地実態把握調査,空中写真判読,人工降雨実験,数値実験等を実施することにより明らかにしようとしたものである。
本年度は,平成11〜12年度に実施した研究成果を踏まえ、紀伊半島中部に位置する宮川ダム流域内での崩壊発生頻度やダム堆砂量と降雨分布特性や森林の施業状態との関係について考察を加えた。以上の結果を基に、森林の施行状態変化が流域内でのダム堆砂量や崩壊発生ポテンシャルに及ぼす指標として「崩壊発生可能面積率:APr」をそれぞれ定義し、表層崩壊の発生誘因として位置付けられる「降雨」と、自然・社会環境変化を表す指標として位置付けられる森林施行状態変化を考慮した「崩壊発生可能面積率:APr」を説明変数として抽出し、「ダム堆砂量予測式」と「表層崩壊発生予測式」をそれぞれ構築した。また、高知県北部に位置する早明浦ダム上流域を対象として、これらの予測式の適用性について検討を加えた。その結果、宮川ダム流域と早明浦ダム上流域との土砂の生産状況は全く異なっている(対照的である)にもかかわらず、両式の高い適合性(再現性)が確認された。
さらに、平成12年度調査より得られた研究成果を踏まえ、宮川ダム上流域を対象とし、自然・社会環境の変動予測を行うとともに、この環境変化を加味したダム堆砂量の将来予測を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 熊沢至朗, 平松晋也: "斜面土層内の大径礫(転石)が雨水の挙動や斜面の安定性に及ぼす影響に関する実験的研究"砂防学会誌. 54巻3号. 4-13 (2001)

  • [文献書誌] 福山泰治郎, 恩田裕一, 竹中千里, 山本高也: "貯水池堆積物と森林土壌の放射性同位体を用いた侵食土砂量推定"砂防学会誌. 54巻1号. 4-11 (2001)

  • [文献書誌] 辻村真貴, 恩田裕一, 小松陽介, 清水卓弘, 松村和也, 服部重昭, 中川有里, 松井孝子: "礫層および風化花崗岩からなる丘陵地源流域における流出・水質特性"水文・水資源学会誌. 14巻3号. 229-238 (2001)

  • [文献書誌] 牛山素行: "1901年以降の降水量記録から見た1999年6月29日広島豪雨の特徴"自然災害科学. 20巻1号. 59-74 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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