研究課題/領域番号 |
11660172
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 豊美 北海道大学, 水産学部, 教授 (40002349)
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研究分担者 |
高津 哲也 北海道大学, 水産学部, 助手 (50241378)
中谷 敏邦 北海道大学, 水産学部, 助教授 (80188979)
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キーワード | 津軽海峡 / マコガレイ、稚魚 / 分布 / 成長 / 餌生物 / 摂餌 |
研究概要 |
1.マコガレイ稚魚の分布:函館湾におけるマコガレイ稚魚は4月上旬以降に出現し、5月下旬までは水深15m以浅で多く採集された。その後6〜9月では10m以浅で採集され、分布の中心は水深5m付近であった。 2.マコガレイ稚魚の食性解析:マコガレイ稚魚の主要餌生物は、変態直後から標準体長30mmまでは底生性かいあし類のハルパクチクス目であったが、30mmを超えるとより大型の底生性甲殻類のクーマ類、ヨコエビ類、タナイス類、多毛類への転換がみられた。 3.バンドン採水器により採集されたハルパクチクス目の分布:マコガレイの着底期にあたる4月、5月の函館湾内水深3〜20mでは、ハルパクチクスはほとんどが海底直上で採集された。また推進115m位浅でもっとも個体数密度が高かった。 4.マクロベントスの分布:函館湾内水深10m以深では泥含有率が最大46%と高く、多毛類の個体数密度は比較的高いが、ヨコエビ類は非常に少なかった。これに対し、函館湾湾口部から木古内湾までは泥含有率が8%以下と低く沿岸はヨコエビ類が多く、沖合になるほど多毛類が多く分布することが明らかとなった。 5.エビジャコの食性解析:エビジャコはマコガレイ、マハゼ、チカ、ワカサギなどの仔稚魚、ヨコエビ類、アミ類、貝形虫、二枚貝や巻貝の稚貝、多毛類など環境中の様々な小型動物を餌として利用していることが判った。
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